パンデミック収束の見込みは?

新型コロナウイルス感染と免疫に関する先日の文書で、不顕性感染者が免疫を獲得して感染蔓延の防波堤になることを書きました。少し追加します。

ウイルスを保有しているかどうかを知るためのPCR検査は大切なのですが、これは現に肺炎などで体調をくずしている人がコロナに感染しているか否かを判定するために行われるものです。もちろんこれは、重要な検査です。

しかしパンデミックでは、感染がどの程度広がるのか、あるいはいつ頃にはくい止めることができそうかを推測することも重要です。そのためには、感染して免疫を獲得した人(感染経験者)の数と比率を知ることが大切です。免疫の獲得を調べるには、PCRではなく抗体検査が必要です。コロナの場合は、感染者の大多数は健康な人と見分けがつかない(ウイルスをあまりまき散らさない)不顕性感染者です。患者や回復者ではなく不特定多数の人を対象として、血清中のコロナに対する抗体を調べることで、不顕性感染者を含む感染経験者の比率を知ることができます。アメリカでの予備試験の結果では、感染経験者は発病者の数十倍のようです。 

不思議なことに政府や専門家の人たちからは、この感染経験者数を推定しようという話が出てきません。パンデミック終結作戦のためには、もっと早くから何度も検査を行うべきではないかと思います。感染経験者の比率が住民の50%を超える日程が見えてくれば、私たちは安心感を持って閉塞した生活を乗り切ることがでるでしょう。

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